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2010年 05月 16日
E-P2とLeitz Elmar3.5cmと
ついにエルマーを買いました。
ボクが買ったのは3.5cm F3.5。
重さはわずか110gの元祖パンケーキとも言うべき
小さく薄いレンズです。


PEN E-P2 Leitz Elmar 3.5cmF3.5
ISO: 250
露出: 1/60 秒
絞り: 3.5

シリアルナンバーから辿ると1935年(昭和10年)
頃に生産されたロットのようです。
ボクなんかが生まれる遙か昔、75年も前のレンズ
ということになります。

この頃のライカレンズはもちろんノンコート。
たった4枚のガラスだけで作られているシンプル
さがステキです。


PEN E-P2 Leitz Elmar 3.5cmF3.5
ISO: 250
露出: 1/100 秒
絞り: 3.5

単純に考えると光が通るガラスの枚数が少なけれ
ば少ないほど、光に対するレンズの影響は少なく
てすみますので、収差を同じだけ取り除く能力が
あるとすれば、ガラス枚数の少ないレンズの方が
ヌケが良く、イケてる画が撮れるはずです。

ただ、実際にはモノゴトはそう単純には行かない
ことの方が多いのは間違いないところですし、世
間では枚数が多くて重いレンズの方が高級レンズ
だと言われるところもあり、収差を思いっ切り取
り去る必要のある現在の基準ではレンズは多いに
越したことはないのかも知れません。


PEN E-P2 Leitz Elmar 3.5cmF3.5
ISO: 250
露出: 1/30 秒
絞り: 3.5

さて、実際に撮ってみての第一印象ですがズバっ
というと普通のレンズです。
普通の古いレンズと言った方が正しいのかも知れ
ませんが、とにかくそつなく撮れてしまいます。

なんだかネガティブな言い方ですが、普通は喜ぶ
べきことでしょうし、最近のボクの比較対照はC
マウントレンズですからアレに比べればどんなレ
ンズでも凡個性に映ってしまうのはいたし方ない
ってところでしょう。
おそらく現代のレンズばかり使っているならば、
もっと印象は違ったものになっていたのではない
かと思います。


PEN E-P2 Leitz Elmar 3.5cmF3.5
ISO: 250
露出: 1/50 秒
絞り: 3.5

それにしても、ボクの持っているレンズの中でも
もっとも古いレンズのひとつと思われるこのエル
マーが、同年代のレンズと比べて普通に撮れるっ
てことは、実はとっても驚異的なことなんじゃな
いかとも思うわけです。

さすがはライカなんでしょうね。
ボクにとっては絞り解放でも破綻なく撮れている
ように思います


PEN E-P2 Leitz Elmar 3.5cmF3.5
ISO: 200
露出: 1/800 秒
絞り: 3.5

E-P2にこのレンズを使っていて不満なところはな
んでしょうか。
画角が半分になってしまうところ、すなわち35mm
が70mm相当になるってのは、APS-Cサイズで50mm
や43mmも使用しているボクにとっては許容範囲だ
と思っています。

もちろん、そのままの画角で使いたい欲求はあり
ますが、焦点距離が伸びること自体にはそんなに
不満はありません。
70mmでも十分にスナップで使えますし。

本当の不満は明日にでも。

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by enthu_crap | 2010-05-16 19:20 | 銀座・有楽町スナップ


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