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2010年 03月 21日
変わらないデザイン
デジタルPENが発表された当初、デザインについ
てはフィルムPENのモノマネであるとか、懐古趣
味だとか新しいデザインへの挑戦はなかったのか
とか色々と言われた。


PEN E-P2 Kodak Cine Ektar 63mm F2
ISO: 200
露出: 1/125 秒
絞り: 2.0

ボクとしてはオリンパスよ、よく懐古趣味に撤し
て出してくれたなと思ったものだ。
単純にカッコ良かったモノを踏襲して何が悪いの
かが分からない。

百歩譲って懐古趣味NO!と言うのなら、日本人が
大好きなライカなんぞはどうなのかと言うことに
もなってくる。

最新のライカもデザインはM4からの流れを踏襲し
ていると言われるが、それはライカな人達だけの
感想であり、一般人から見ればM3から何もデザイ
ンの変化なんてないじゃないかという思いがする
ものだ。


PEN E-P2 Kodak Cine Ektar 63mm F2
ISO: 200
露出: 1/125 秒
絞り: 2.0

もちろん、M4から巻き戻しノブが斜めになったと
か、M2まではエプロンがあるのだとか、2台並べ
て説明してくれれば、ああ、ここが違うのか、な
んて気付きもするだろうが、その違いにしたって
カメラ全体を通して見たデザインは何も変わって
いないと恐らく一般人は思うのだ。

要するに、パッと見は一緒ってこと。
デザインが変わるってことはバルナックからM型
くらいの変化のことを指し、M3がM9になったから
って何も変わっちゃいないのだ。
そう、ライカは立派な懐古趣味なのである。


PEN E-P2 Kodak Cine Ektar 63mm F2
ISO: 400
露出: 1/125 秒
絞り: 2.0

良いものは受け継がれていくものだと思う。
ライカもその完成されたデザインはM3から受け継
がれデジタルライカに行き着いている。
ライカは懐古趣味があればこそここまで生き抜
き、ここまで人気を得ているのだ。

PENも同じことだと思う。
フィルムPENの優秀なデザインはデジタルPENに受
け継がれていっても何も問題はない。


PEN E-P2 Kern Switar 25mm f1.4
ISO: 200
露出: 1/100 秒
絞り: 1.4

ボクはPENはもっと変わらなくてイイとさえも思
っている。
もっと、フィルムPENのままデジタル化すれば良
かったのだ。

そうすれば懐古趣味なんて言われもしなかったん
じゃないかと。
だって、フィルムPENのままデジタル化していれ
ば、もう趣味じゃなくて、そこにはPENしか感じ
られないのだから。


PEN E-P2 Kodak Cine Ektar 63mm F2
ISO: 200
露出: 1/320 秒
絞り: 2.0

名前もE-P1じゃなくてPEN-Eくらいで良かったん
じゃなかったかとも思う。
PENはPENでありフィルムもデジタルもない。
そう、ライカのように、ただ、PENというカメラ
シリーズの一部でしかないと。

ライカと違う点があるとすれば、デジタル化され
た時のブランドとしての自信の持ち方なんだろう
と思う。

ライカはライカだった。
けれどもPENはPENではなかった。
できればボクはPENはPENであって欲しかったと思
う人間なのだ。

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by enthu_crap | 2010-03-21 20:22 | 代官山・恵比寿・中目黒スナップ


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